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百ハイ仮装史上最高の完成度を誇る木製ボディ。と同時に
その重量と脚部動作拘束で装着者の命を削る諸刃の仮装。
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衣装データ |
モデル |
ASIMO |
形状分類 |
甲冑型 |
選択理由 |
当時の話題の製品から |
サイズ |
185×60×60cm |
装着時頭頂高 |
185cm |
重量 |
11.5kg |
外面材料 |
ベニヤ板 塩ビ 発泡スチロール |
フレーム材料 |
木材 ヘルメット |
その他の材料 |
レジンキャスト ポリパテ |
雨対策 |
なし |
歩き易さ |
困難 |
手の振り |
普通 |
通常視野 |
普通 |
ハッチ開閉時視野 |
普通 |
後方確認 |
やや難あり |
ゴール |
19時 |
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構造図 |
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肌に密着していない装着物とそのフレーム |
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肌に密着している仮装用装着物 |
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仮装に準じた形状に加工したバックパックや仮装固定具 |
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仮装に関係ない荷物やバックパック |
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仮装用装着物なし |
←open |
視野確保用ハッチ |
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■説 明
100ハイの仮装で絶対行ってはいけない事の中の1つに、「脚部を柔軟性のない素材で仮装する」というのがあると思います。ただでさえ酷使する脚なのに、それを硬い素材で覆ったために脚のスムーズな動きが阻害され、脚に必要以上に負担がかかるからです。今回その禁じ手に敢えて挑戦しようと作ってみたのがこのホンダの二足歩行ロボットASIMO。強度と値段の兼ね合いから、私の100ハイ仮装史上初のほぼ完全木製の仮装衣装になっています。
この衣装を作るに当たって、たまたまアシモの模型を持っていた知り合いにそれを借りる事が出来たので、それを元に私の体に合わせたアレンジを加えつつ展開図を作りました。この時点で、実物よりも足が長くしたり、背中のバックパックを薄くしたりして、中に人が入って歩ける形にアレンジして行きます。
 
設計図が出来たら、それに基づいて一度ボール紙で実物大の模型を作り、体合わせをしました。ここで中に人が入って歩くのに問題がある部分を直して行きます。これにより、脚部の型紙を2度ほど改修しました。その改修が終わると、いよいよ実際の木材を切り出して接着して行きます。

使用する木材はなるべく軽い方が良いのですが、値段と強度の兼ね合いも考えて、平面部分は2.3mm厚ベニヤ板、フレーム部分は桐集積材およびファルカタ材を使用しました。軽くて加工しやすいですが、割れやすいので注意が必要です。
木の加工や塗装は思ったよりも時間がかかったために、衣装の完成は当日の午前3時…途中の仮眠所でも殆ど寝られませんでしたから、二日連続徹夜だったことになります。
実際歩いてみたところ、子供ウケが今までで最高(笑)…いや、笑ってられないけど(汗)「殴る・蹴る・引っ張る・覗かれる」などの洗礼がいつもよりもかなり激しかったかと。足首パーツがかなり邪魔になったので、このパーツだけは実際の歩行中は外していました。着脱が簡単な割には中に足が入っても2軸回転を実現している結構凝った足首だったのですが、足首パーツ同士衝突が激しかった物で。やはり布以外での足首より下の仮装は不可能なのでしょう。
全重量が11.5kgと、かなり重い物だったのに加えて、体の動きをかなり拘束されつつ歩いていたために「夜中の0時までにゴールできれば良いや」程度に思っていましたが、最終区間をハイペースで歩いたので何故か閉会式に間に合い、ベストネーミング賞に輝いた、何故か参加していたそのまんま東と共に壇上で表彰される事になりました。
この成功の裏には、「衣装が重いなら中身の自分が軽くなればいい」と通常よりも6kg体重を落として望んだことがあると思いますが…それも本末転倒ですな。
ちなみに、ゼッケンネームは「足も」…「足も仮装している」って意味も含まれています。また、パンフレットの表紙にシールを張ってロボット用エロ雑誌風に変えてみたりしていました。
100ハイ完歩にはどうにかもってくれましたが、衣装各部の壊れ具合がかなり酷く、今は実家の倉庫で眠ってます。先日帰省した折に来て見ましたが、歩くごとにどこからともなく木屑が出ていましたし。その時に撮影した動画も載せておきますね。
ASIMO動画(MPEG)
- 手を振る
- 二足歩行
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