■東京電力・でんこちゃん
■ THE ENCYCLOPEDIA OF THE LOVELY MASCOTS IN A CORNER ■
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名 前   分電でんこ
性 別 若奥さん
履 歴 1987.秋 パンフレット登場
その後、頭身を低くしつつ今に至る
家 族 旦那さん
義父さん(分電盤太郎)
義母さん
ねこ
特 長 身長や体重は一切不明
人形実測値:約120cm
原作者 内田春菊女史
CMの声優 渡辺信子さん(未確認)
工房評価 コットセリフセリフ

コットの能書き
コット
東京電力(TEPCO)という、お堅い会社とはミスマッチともいえる、ポニーテールのプリティ〜な女の子…彼女こそが、史上最大のエコヒロイン「でんこちゃん」です。 全国的には知名度は低いですが、関東ではカーネルサンダース並の知名度を誇り、 知らない人はいません。

彼女の名セリフ「じゃん!電気を大切にね!」からもわかる様に、彼女の最大の特徴は、 電力会社のマスコットでありながら、その商品であるはずの電気を使わない様に呼びかける「省エネマスコット」である点です。その容姿だけでなく、この意表をついたセリフも彼女の人気の1つでしょう。

このでんこちゃんの凄いところをもう1つあげるとすれば、その「でんこちゃん」という名前が、首都圏に住む人の言語体系に組み込まれている点でしょう。たとえば、「じゃん」という掛け声とともに登場すれば、「でんこちゃんみたいだ。」という声が返って来ますし、電気の無駄遣いをしていると、「でんこちゃんに怒られるよ。」という注意をうけます。…言うなれば「現代版もったいないお化け」ですね。

意外と知られていない事ですが、でんこちゃんは既婚で、旦那さんの両親と一緒に暮らしています。この事実を知って、かなりショックを受ける男性が多いらしいですが(笑) さらに、義父さんの名前が「分電 盤太郎」というとんでもない名前でして…誰が付けたんでしょうねぇ…(汗)

彼女の登場するTVCMには、先述の「じゃん!〜」の他に人形劇バージョンや「おりこうさん/こまったちゃん」など、各種あるのですが、その放映時間が不定である為に、 一部の人には「見る事が出来たらラッキーである」とされています。

残念な事に、最近の不況のあおりを受け、東京電力自体が「電気を大切にね!」なんて言ってられない状況にあったが為に、このCMの放映頻度が少なくなっていた、という噂も聞きます。うーん、がんばって欲しいですねぇ。

CMのバリエーションだけでなく、その関連グッズの多さにも目を見張ります。殆どがキャンペーン用に配られた非売品ですが、その種類・分野の幅広さは、恐らくマスコット界で1、2を争うでしょう。このでんこちゃんグッズを専門に集めている方も居られるくらいですから。ちなみに、工房長は紙系以外、まともな物を持っていないそうです(涙)

これからの世の中、彼女のようなエコロジーなマスコットがますます必要となっていくでしょうが、ぜひとも彼女を見習って欲しいものです。

では最後に、皆さんも御一緒に…

「じゃん!電気を大切にね!」

■ (C)1999 Genrei Studio ■
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