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絵筆タイトル
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方形をフリーハンドで書くのは難しいですよね。そもそも、「正方形」の「正」 って何なんでしょう。縦と横の比が同じ「見た目が美しい四角形」なら「正しい」なんて少々安直な気がします。
「『人生の長さ』×『充実度』で求められる『面積』でその人の人生の価値がわかる」 などと言う、使い古された比喩表現を、今更使いたくはないですが、まぁ、なんちゅーかその、みんな似たような出来そこないの四角形しか持っていないのだから、 「自分の四角形が好きだ」と言えたなら、「他の人の四角形も好きになれる」…というか「好きにならなければいけない」という強制力が働くような気がするのです。「自分の四角形が嫌いだ」と言うのも、まぁそれはそれで良いのですが、そう思っている人はゴマンと居るでしょうから、まぁ、勝手にみんなで「悲劇の主人公」を演じていて下さい。主人公が多すぎるドラマは面白くないってのが定石ですけどね。
 私は、多少の強制力下でも、まぁなんとか動ける程度の度量を持っているので、自分の四角形が好きです。